21日に大阪に行くので、あらかじめ切符を買っておくことに。買い物のために途中下車も含む予定なので、青春18切符がお得。今は金券ショップで一日のみも手に入るしなぁ。
「へぇ。青春18切符って、JRが発売している期間限定の切符だよね。どこまで乗っても一日辺り2300円という。あれって5日まとめてだけしかないかったんじゃ？」
だから正規に手に入れるわけじゃなく、金券ショップで他人が4日使ったものを格安で手に入れるわけさ。それも知らんのか、クリフ？
「あんまりそういったものには馴染みがなくて……。まぁ、いわゆる中古？」
まぁそうかな。ナカナカ便利だよなぁ。日数が決まっていればこっちのが断然安い。
「ほ～……そういった知識もあるなんて、意外だな」
兄貴がこっちに帰ってくるとき、期間内ならよく青春18切符を使っていたからな。そのときに聞いた。しかしまぁ……出かけたのが起きてから5分後、というのがつらかったが。
「…………いったいなにしてたのさ？」
すっかり昼から出かけることを忘れていて12時過ぎまで爆睡してた……。母親に叩き起こされて、用意を5分で整えたってわけ。
「……よくまぁ……おきてから5分で……」
うむ。母親は呆れてたけど。本屋とか寄りたかったし、昼食もでかけてからとるとかいってたし、さすがに取り残されるわけにはいかん。
「余裕って言葉を知ってるかい？ なんでそーいうふうに慌てていくかなぁ……」
知ってるぞ。今日はたまたまだ。
「なんか信憑性がないけど……。まぁいいや。それで、本屋っていうのはアレだろ？ なんかサーバに関連する本を探してるんだって？」
あぁ。近所の本屋は全部小さいから、こういった機会を利用しておいたほうがいいし。予想通り、駅前の本屋はいろいろあった。
「ほぅ……サーバを立てるメドはたったってわけか？」
そうだなぁ……。なんか本を読んでたらますますやりたくなってきたし。今はダイアルアップ接続だけど、頑張ればIPを独占しておくことは可能だから、ためしにサーバたててみようかという欲求が洪水のごとくあふれんばかりに埋め尽くされようと埋め尽くされまいと結局溢れてしまうのである。
「…………いってる意味はよくわかんないけど……いいたいことはなんとなくわかるよ……。けどお金あるのか？」
それなんだよなぁ……性能にもよるけど、じゃんぱらで見積もったところ1万～2万円弱といったくらいはかかりそう。モニタは切り替え機を使って代用して、OSはUNIX系ならフリーもあるし、周辺機器も少なくてすむ。
「問題はそのスペック、てとこか」
そうそう。HDDやグラフィックボードは余ってるのを使うけど、CPUとメモリは買わないといかん。いっそのことPPGAあたりのセレロンにでもしてやろーかと思ってるんだが……。
「まぁ、そのあたりはまだ考えておいたほうがいいと思うぞ」
そうだけど…………サーバ、どうしようかのぅ。
「その前にまだまだやることあるんじゃないんかぃ？ 暑中見舞いとか」
……………………。
「……………………」
…………え？
「いや、え？じゃなくて」
…………冗談だよ。
「全然そう見えないんだけど。その頬を伝う水分は何？」
たぶん涙かと……。
「……普通は逆だろ……？ つまり、まだ全然できてないわけね？」
うぬぅ……。実を言うと半分くらいできていたんだが…………。
「が？」
途中で気に入らんくなって破棄してしまった。なんかイメージと合わん、っていうか暑中見舞いとしてはどーか、と。
「へぇ……。でも大丈夫か？ もう夏休みも10日しかないし、休み明けには……。
言うな、それを。あえて忘れておきたい。
「忘れるな。……ほんとに大丈夫なんだろうね？」
おう。絶対暑中見舞いは作る。
「………………あえてそっちが絶対なのか……」
やかまし。人生にはなによりもまずやらなければならんものがあるとゆーものだ。
「それが暑中見舞いの製作かい……」
そーじゃなくて、一度言ったことはやり通せってことだ。暑中見舞いは作るといっていたんだから、これを守ることは管理人の人生の意義あるものだからして貫き通すべきでありアイデンティティすら賭した生涯の難敵にありをりはべりいまそかり。
「…………何いってんのかわかんないけど……。まぁ時間だし、終わろうか」
……こっちが一生懸命いってるってのに……。さらりと流しやがって……。
「ではでは皆様、また逢いましょう～」
今日はこの辺で。
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