Phantasy Garden

今日は誰がなんと言おうとこの話題に決定ですな。初めて使うWindows以外のOSです。正確に言えば、Windowsの前のMS-DOSが一番初めに使ったものなので、初とはいえませんが。
「ようやくって感じだナ。結局一日中インストール作業を行っていたシ」
当然だろう、レイ。はやくサーバとして立派に稼動してもらいたいと思うのは親の常、ひいては人の常。
「……かなり根性の折れ曲がった解釈だナ……」
やかまし。そうはいうものの、やはりというかなんというかインストール作業は難航したな。とりあえず、2GBの使い古していたHDDでは容量が足りないということに気づき、メインで使っているPCから30GBのHDDを緊急で移植するところから始まったのだ。
「その30GBのHDDって、昨月にシステムディスクとして移し変えたんじゃなかったのカ?」
おぅ。だからまた60GBのデータディスクをシステムディスクとして復帰させなければならんくなったのだ。60GBのHDDはすでにNTFSフォーマットしてあるから、システムなどのバックアップを全部とってOSをインストール。
「14度目の再インストール…………」
…………それについては思い出したくないところだが…………8月の悲劇だし……。でも正確には15度だ。一度ミスってブートに失敗したから再インストールするハメに。まぁHDD初期化はしなくてもいいから、インストール自体は30分くらいで終わったんだけど。
「Linuxをインストールするにはまだまだ道のりがあったト?」
うむ…………。ひとまずバックアップファイルを復元して、Win2000のほうが完全な状態に戻ったのを確認してからじゃないと30GBのほうのパーティションを削除できないからな。しかし、復元はバックアップ作成よりも時間がかかる……。作成20分に対して復元1時間はなかなかきついぞ。
「それもしょうがないだロ。そういう風にできているんだかラ」
そりゃそうだけどな。ヒマだから届いたLinux本を読みふけっていたが。
「で、システムのほうは戻ったのカ?」
Win2000の再インストは慣れたものだからな。問題なく、シングルディスクで起動できるようになった。損失したファイルもなし。だけどデータディスクは欲しいから余裕ができたら100GBくらいのHDDを追加しようかな、とも画策中。
「…………それは別にお前の自由だケド…………。そこまで必要になるのカ?」
ビデオキャプチャを考えると、単体で大容量のディスクが欲しいからな。あわせて160GBもあればさすがに十分だと思うけど。んでつつがなくWindowsは終了して、いよいよLinuxをインストール。っと思ったんだがのぅ…………。
「なにかあったのカ?」
インストールに使った時間40分に対し、インストールにたどり着くまで10時間かかった……。
「…………もうお前の宿命なのカ? 大量に時間を浪費するというのハ」
宿命とか浪費とかあまつさえ馬鹿みたいだとか言うんじゃねぇ!!
「誰もそこまで言ってないガ…………」
なんかインストールしようとするとエラーっぽい表示がでてきてのぅ。しばらくほっておいてみたんだが、いっこうにインストールが始まる兆候がないのでリセットの繰り返し。
「エラーっぽいッテ…………なにかずいぶんと曖昧な表現だナ」
最初はエラーなのかすらわからんかったくらいだからな。エラーを起こすのはRHLinux7.3なのだが、もう一つ前に買っていたLinux旧本にRHLinux6.0が付属されていて、そっちは問題なくインストールできたのだ。ここから考えると、デバイスの異常とは考えにくかった。CDの異常かと思ったんだが、それだと絶望的なのでエラー自体を調べることにしたのだ。
「調べるって、そんなことができるのカ?」
まぁ、初めて使うOSだからあんまり基盤的なことは分からんが。エラー文を読んでいるうちに、なにかメモリやらHDDやらの書き込みができず、カーネルが動かせない……とかなんとかそういった趣旨の意味が見えてきてな。
「だったらそれを取り替えればいいのではないのカ?」
そう。だけどHDDもメモリも一つしかないし、どうしようもない。
「………………じゃあ無理じゃないカ……」
いや、カーネルについては心当たりがあったんだ。CDインストールを起動する前に、いくつかレスキューやら特殊な起動方法やらを行う方法が記載されていて、そのうちF3でカーネルについてのヘルプが参照できると書いてあって。カーネルに問題があるならなにか対策があるかな、とかそんな期待を抱きつつF3をプッシュ。
「………………で、見つかったのカ?」
なんかメモリが128MBだと読み込みエラーが起きるかもしれない、とかそんな記述っぽいものを見つけた。たしかにLinuxをインストールしようと思っていたPCには128MBのメモリを使っていたし、何か関係があるんだろうかと。んで読み進めていくと、『Linux mem=128M』という記述でインストールを開始してくださいとかなんとか。
「……とかなんとかッテ。ずいぶんといい加減だナ……」
英語だって勢いで読んだほうがいいときもあるのさ。むしろ言葉なんだからそれが普通なのに、形式ばってヘンに解釈してしまうから余計混乱するのだ。日本語を読むときに、いちいち主語がどーの述語がどーの修飾語が……とか考えて読む日本人がいるか? そーいうもんだ。
「話がずれてきてるゾ。なんで言葉の考え方なんて説明してるんダ…………」
むぅ……脱線が最近癖になってきてしまってるな……。まぁそれはそれとして、128MBだからそのとおり記述しようとしたんだが、キーボード設定が日本語106キーボード配列じゃないらしく、=の入力ボタンが分からんくて。間違えて『Linux mem』でEnterキーを押してしまったのだ。
「ヲイヲイ…………」
そしたらインストール画面に移った。
「…………なんかもう……いい加減にもホドがあると思うんダガ…………」
うむ……。なんで途中の記述でうまくいくんだか……。とにかく、それでインストールできてな。後は設定は届いた本の通りに一直線。正直、虚しさも感じたが。
「そりゃまぁ…………感じるダロ……」
RHLinux7.3本は、RHLinux6.0本とは違ってウィンドウシステムを使っていてのぅ。感覚的にLinuxの画面も、Windowsに近いのだ。これは便利だった。ウィンドウシステムが実装されたのがいつからかは知らんが、Linuxワークステーションとしてインストールし、あとでサーバプログラムを追加するという方法だとGUI画面で楽々操作できる。
「ホゥ…………ということはお前のようなウィンドウズユーザでも、簡単にサーバが作れるということカ」
うむ。まぁテキストモードというコマンドプロンプトのような形式が残っているがな。むしろテキストモードのほうが便利なときもあるし。それでもWindowsのような画面で、Linuxの安定性、サーバの使いやすさはいい感じだ。
「もちろん、テキストでの入力のみもできるんだロ?」
まぁな。でも操作性が悪いから、使い分けて長所を生かすというほうが賢いだろ。ついでにLANカードにIPアドレスを割り当てる作業も行ってみたが、むしろWin9x系のそれよりやりやすかった。Linuxに標準添付されているブラウザはMozillaっていうやつだが、自分のサイトが見れたときはちょっと感動だったぞ。
「それで、ここからようやくサーバとして活動していけるナ」
おぅ。ドメインの取得もメドがたったし、明日からは公開に向けて準備もしていかないと。
「でも時間のほうはいいのカ? もうすぐ日付が変わりそうだゾ?」
ぬお……。もうこんな時間か……。そろそろ幕引きにしないと、明日の作業に影響しかねん。
「それじゃ、今日は終了だナ。ずいぶんとまぁ長いこと喋ってくれたガ……」
一口では語りきれない歴史……ってやつさ。
「…………まぁどうでもいいけどそれハ……」
ではでは、今日はこの辺で。
「またナ」

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