Phantasy Garden

――もなにもあったもんじゃないですが。なんかもータイトルつけるのも面倒になってきました。
「かなり末期的症状になってるわね~…………。そろそろここも終わりかしら」
不吉なことを抜かすんじゃないユーリィ。日記は毎日つけるからして日記といふものであり、然るに毎日を綴っていないものを日記と呼ぶや否や。
「…………むしろこのサイト自体が危うくなっているよーな……」
さらに気まずくなるよーなことをいうな! サーバを開設してから3日が経過したところで誰が潰す!?
「嫌になったら何が何でも潰すんじゃない? 貴方が」
…………人生って、真理を探求する日々の積み重ねだよなぁ…………。
「何わけのわからないことをいってるの…………。まぁ、本棚に山積みされた本の数々が何かを雄弁に物語っているような気がするけど」
語ってンのか…………? つかあれらは小説のネタに行き詰まってきたから、息抜きと発想の切り替えとネタ探しに読んでいただけだ。積まれてるのはしまうのが億劫で。
「それで丸一日も消費したじゃない」
そんなこともある。
「あんまりあっちゃいけないと思うわ…………」
でも実際、毎日毎日ルーチンワークを繰り返してばかりでこっちもフラストレーション溜まりまくりなんじゃぃ。書いても書いても描いても書いても一向に終わる気配すら見せんし。
「…………そこまで作業をためていた貴方が悪いんでしょ……」
むぅ……まぁそうかもしれんけど……。そろそろ学校行くのも飽きた。
「――って飽きられてもどうしようもないでしょ。もう12年は似たようなことを繰り返してるのに」
それが嫌ンなったっちゅーんじゃ! ……かといってどっかにいくわけにもいかんがのぅ……。
「つまるとこ、どーしよーもないってわけね」
うむ。まぁあと数年くらいはのんびりできる……はず。
「何で後数年なの?」
一応大学の進学を考えているからな。一人暮らしになるからいろいろ面倒にもなるけど、社会に出るよかよっぽどのんびりできるだろ。
「なるほど。まだまだ親に依存していくってことね」
そりゃ仕方なかろ。とてもじゃないが授業料まで自分で働いては稼げんぞ。
「でもアルバイトくらいはするんでしょ?」
まぁ、な。そうしないとたぶん家計がピンチになるはず。ほら、いつか7月の終わり辺りに奨学金の話をしただろ?
「え~と、ログにはそのとき対談はなかったはずだけど?」
そーゆーミもフタもないことをゆーな。なにかしらの情報筋でどーせそのことくらいは知っているだろうに。
「まぁ……ややこしい言い方だけど。それで、その奨学金がどうしたの?」
うむ。どうやら滑ったらしい。
「あぃや~…………」
ま、落ちたもんはしょうがないけど。無利子での奨学金は受けられなかったので、有利子でも借りなくちゃならん。
「そういえば今年から奨学金制度は廃止される予定だったんだよね。けどなんとか存続したってことだけど……。やっぱり判定も厳しくなってる?」
かもしれんなぁ。話によると、半分以上の人数が落とされたらしい。経済状況の苦しさから考慮ってことだろうが、こっちも十分苦しいっちゅーねん。
「そうかもしれないけど、ほかの人のほうがもっと苦しいかもしれないでしょ。そういうことはいわないほうがいいと思うわ」
まぁ……な。とにかく兄も大学に行って毎年百万単位で財が消えているというのに、援助なしで二倍にするのは不可だろ。兄も奨学金を受けていてようやく、っていうくらいだそうだし。
「へぇ……。つまり、有利子でも何でも借りなければ大学にいけないということ?」
平たく言えばそうだな。ちなみに有利子の場合、働き始めてから返済するということだが、そうなると兄より俺のほうが負担が大きいってことか……。
「愚痴らない愚痴らない。自分で望んで行くんだから、文句をいわないの」
……確かに筋違いだけど。さようなら財産。こんにちは貧乏。
「…………すっごい後ろ向きな挨拶ね…………」
なんにしろ、奨学金が出そうならなんとかなるだろ。金融機関から借りるよりは低利率だし、なにより俺が働き始めるまでの猶予があるのが大きい。
「それはそうね。普通に借りるとその翌月からは支払いが開始するんでしょ? そうなると、どうしても親御さんの負担が大きくなるだろうから」
うむ。なるべくそれは避けたいところだしのぅ。そろそろ経済的にも自立したい青春時代。
「いや、まったく意味不明だけど……。…………でもそろそろ時間だね」
お、そうか。今日はなんか変な話になってしまったけど、まぁいいか。
「じゃあいつもはまともだった、と?」
…………そう言われるとはっきりイエスと言えんが……。
「むしろきっぱりとノーでしょ」
…………ひでぇ。少なくとも分かる人にはわかる話のはずだが……。
「その分かる人の割合がどれだけのものか、っていうのも知ってるでしょ?」
く…………。意表を突かれたか……。
「……別に突いたつもりはないんだけど」
…………まぁもう時間だし、今日は終わりにしよう。んでは、今日はこの辺で。
「またこの次に会いましょう」

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