現在20時になりそうなところ、身体のあちこちが悲鳴をあげ、眠気が瞼を下に押します。めちゃめちゃ疲れたです……。
「ほぅ、珍しくへばってりうじゃないカ」
をぅ……レイ。今日はのぅ、学校の就業の半分が体育って感じだった……。体育2時間+レクリエーション1時間。はっきしいって死ねる……。
「なんだ、それくらいで体力が切れたノカ？ 高校生の体力じゃないナ……」
やかまし。俺のように、中学校のころからずっと文化系クラブに所属している奴は、例外を除いて体力があるはずねぇだろ。俺も筋持久力は高校生の平均以下しかないのだ。
「威張っていうほどのものでもなかロウ……。というと、筋持久力以外はそこそこにあるノカ？」
う～ん…………まぁ、そこそこ……。筋持久力を測る持久走のほかに、短距離走、立ち幅跳び、ドッジボール投げなどが運動能力テストだったっけか。握力、長座体前屈、腹筋、反復横跳びがたしか体力診断テスト。
「いわゆるスポーツテストってやつダナ」
うむ。今が大体その時期なのだが。別に何に優れているわけでもないしのぅ。
「スポーツテストの持久走っていうと、たしか1500メートルだったよな？ 何分で走れるンダ？」
……………………7分切るのがせいぜい。
「…………そりゃまぁ、ちょっと高校生の平均よか下回るナ……」
うむ…………。身体は柔らかいから、長座体前屈はいいセンいけてると思うんだが。70センチを超えることはできる。
「長座体前屈というと、肩を壁につけて長座で座り、肘が曲がらない程度のところに測定器を置いてそれを転がして測定する奴ダロ？」
たしかそうだな。でもそれも飛び抜けていいわけでもないし、ほかも中の上がせいぜいだから、やっぱりいまいちパッとせんなぁ。
「持久走が足引っ張りまくってるしナ」
ほっとけ。持久力はやればつくけど、やらなければすぐに衰える能力だから、俺の場合は推して知るべし。
「……推して知れるだけなんか寂しいものがあるけどナ……」
うぅ…………。どーせ城の中を巡っただけで疲労骨折起こすようなモヤシですよ……。
「……ホントかソレ？」
嘘言ってどーする。
「いや、まぁそうダガ……。それって本気でアブねぇナ」
まぁ、いろいろ複合要因があったかも知れんが、もうけっこう昔の話だし前後の状況は忘れた。ちなみに疲労骨折というのは骨が折れたのではなく、膝などには剥離しやすい骨があるのですが、それが剥離してしまったというやつです。あんまり急激な痛みはないんですが、なんとなく鈍い疲れがあるという感じになります。
「でも仮にもお前、一日7～8キロの道のりを自転車で往復してるんダロ？ もうちょっと体力あってもいいんじゃないカ？」
そうはいうけど、自転車をたかが30分こいでるだけだろ？ 健康維持程度にはいいかもしれんが、体力つけるには少なすぎる。
「…………つける気もなさそうだしナ」
おうよ。あんまり役に立ちそうにないし。
「役に立つかどうかの問題じゃないと思うガ…………」
けど、スポーツは憂さを晴らすのには向いてるよな。なんでもいいから思いっきり身体を動かした後は、無性に創作意欲が湧いてくるのだ。
「ホゥ…………。ならば描く前に少し運動すればいいんじゃないカ？ そうすれば能率も上がるんダロ？」
あがるにはあがるが……。さすがに朝の4時から走り回るのはちょっときつい。
「目覚ましになるんじゃないノカ？ 朝早くからトレーニングを行う人もいるんだしサ」
いや別に俺はトレーニングがしたいわけじゃないんだけど……。ま、散歩くらいならいいかもしれない。
「…………だからいつまで経ってもモヤシなんだと思うゾ」
やかまし。んじゃ、筋骨隆々・筋肉が服の上からでも見えてしまう『アニキ』系がいいってのか？
「…………いや、それもそれでどうかト……」
そもそも地道にトレーニング、なんてのはどうも好きくない。
「……そういえばそうだったナ……。楽をするために苦労するというわけの分からん理屈で生きてるやつダシ」
…………自分の好きなことなら努力もできるんだがのぅ。いやむしろ、没頭。
「それが8月の悲劇を生んだんだしナ」
うむ…………。まぁ、そろそろ時間だし、何か言い残したことはあるか？
「できればもうちょっと努力してクレ」
却下。
「……………………ミもフタもない奴ダナ……。分かってはいたケド……」
（無視）ではでは、皆様今日はこの辺で～。
「また次に会おうナ」
Comment