けっこうヒマになるもんですね。休日。一週間前はあたふたしていたくせに、目の前のしがらみがなくなってしまうと意外とあっさり。人間、自由というものの束縛ほどストレスを感じるものはないです。
「珍しくゆっくり過ごしていたのに、ずいぶんとまぁ否定的な意見だねぇ」
クリフか。まぁ……のんびりしすぎていたせいで、無駄なことを考える時間ができたというわけさ。
「…………だったらもうちょっと有意義に過ごしたらいいじゃないか」
いろいろ手をこまねいてみたんだがのぅ。絵を描いてみたり、小説の続きを書いてみたり、そのあたりの雑誌を読んでみたり。
「いつもとやってることが大して変わりなさそうだけど」
いや、いつもはそんなに絵も描いてないし、小説も書いてない。
「…………もっとダメだろ…………」
………………は！？ こ、これはまさか誘導尋問！？
「違う違う。キミが勝手にバラしただけだろうに。でもこれでいつもの怠惰が筒抜けになっちゃったね」
…………まぁすでにバレていたような感はあるけど。
「自覚してるなら直せばいいのにな…………」
むぅ…………いやしかし、最近ほんとになにやっていいんだか分からんくなってきた。
「とりあえず、勉強？」
それは周囲からよく聞くけどな…………。そうじゃなくて、自分の時間の過ごし方。前までゲームとかしてりゃそれでよしだったんだけど。今はもぅ、なぁ……。
「固定化された日常に飽きてきたってのか？ 贅沢な悩みだな」
確かにな、贅沢かも知れん。けど最近はどこまで裕福、幸福になっても悩みってのは消えないもんだなぁって思うようになったサ。
「…………ンな言葉を聞くとは思ってなかったが……。まぁ、それぞれの生活環境に悩みはあるし、外から見ればそれはただの贅沢にしか見えないだろうな」
うむ。お互いの悩みがそれぞれ贅沢に見えるのも、人間の習性かも知れんのぅ。
「んで、いったい何が悩みだってんだ？」
今日久しぶりにPSOの公式掲示板にいってみてな、GCの話題で溢れてるかのぅとか思ってあんまりいかなくなってたんだが、意外とそれほどでもなかった。
「それのどこが悩みなんだ？ 意外だったらいいじゃないのか？」
別にこれが意外だからといって嬉しいわけでもないし、哀しいわけでもないが…………。やっぱりなぁと思ったのはそこにかかれていたDC人口。述べ1000人を切ったらしい。
「ほぅ…………ま、いつかはそうなるだろうが」
まぁな。永久に続くわけでもないし。GCのほうでもBBアダプタが発売されたみたいだから、GCのブロードバンド環境を待っていたDCユーザもGCに移っていったんだろ。
「なるほどな。ま、そりゃたしかにDCにしかいけないお前にとっちゃ面白くない話だろ」
仕方ないとは思ってるからのぅ。そもそも俺がどう思うと関係ないし、よりよい環境を求めて移っていくのは当たり前だしな。それでも1000人もいると思えば、まだマシだと思うぞ。
「かもしれないな。事情があるにせよ、移行しない人もいるだろうし」
後はそれぞれの思い次第だな。どんな動機で、PSOをやっていくか。俺も長く続けてはいきたいが、はっきり最後までとはいい切れなくなってきた。
「どうしてだ？ 前までそういってたんじゃなかったか？」
DCのサーバは意外と低予算思考で構成されているらしくてな。いつに終わりを迎えるのか、さっぱり分からん。実際まだVer1のほうも終わることはなさそうだし、そうなってくると最後まで続けるとはいいきれんだろ。
「そういう意味で言えないってわけか」
そーいうことだ。ま、そんなことウダウダいってもしょうがないし、今日はここで幕引きとするか。
「そうだな」
ではでは、今日はこの辺で。
「またこの次に会おう」
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