それにちなんでかどうかは知りませんが、新体力テストなるものを受けてきました。とりあえず、腹筋が痛いです。
「普段はあんまり動いてないものねぇ…………。上体起こしで無茶するから……」
シェラか……。というかラジオ体操の試験で目一杯やったせいで、大腿二等筋あたりが筋肉痛だったし。
「………………体操で筋肉痛? いくらなんでもそれはちょっと…………」
ラジオ体操って、しっかりやるとすっごく疲れるんだぞ? 動機や息切れを起こすほどに。
「それは貴方だからでしょう?」
いや、体育教師も言ってたのだ。疲れないうちはしっかりできてない証拠だとか。
「…………体操で疲れちゃうの?」
うむ…………。なんか俺も変な理屈だナァとか思ったけどな。まぁ、軽く身体が上気するほどにはやれって事だろ。
「たぶんそうだと思うけど……。それで、体力テストのほうはどうだったの?」
成績は、普段運動してない割に好成績だったかと。一種目の満点は10点で、計8種目。俺はそのうちの3種目は満点で、他3種目が9点をとれた。
「え~と………………残る2種目は…………50メートル走と持久走?」
それはモロに運動不足が出てしまうからのぅ……。50メートル走は7点、持久走に至っては4点……。
「筋持久力が全然よねぇ…………」
練習量がものを言う能力だしのぅ、筋持久力は。練習すれば柔軟性や筋瞬発力より比較的身につきやすいが、運動量が不足してくるとすぐになくなるしな。
「50メートルは7点だったら悪いとは思わないけど、持久走の4点は確実に平均以下だしね」
うむ…………。まぁ他が高かったおかげで、持久走になる前にAランクを取れたが。
「それは七不思議の一つだわね……。なんで運動してないのに、運動している人と同レベルの能力が持っているところがあるのかしら?」
七不思議て…………。う~む……思うに、子供のころは外で遊びまくっていたからではないかのぅ。記憶では確か、小学校の3年生になって今の住所に引っ越すまでは、暗くなるまで駆けずり回っていたと思う。
「なんでそれが?」
身体の動かし方、つーかなんかそーゆーもんを脳が覚えていたんじゃないか? そのころは野球とか毎日のようにしていたし、家族が結構スポーツ好きだったので週末になるとどっかに出かけて遊んでいたし。
「そういえば、小さいころからボールの扱いに慣れていると、ボールを使った競技ならすぐに慣れてしまうとか聞いたことがあるわね」
それは言えるかのぅ。一応メジャースポーツは一通りやったことがあるしな。
「今からは考えられないんだけど…………。柔軟性とか、足のばねとかもまだ残っているみたいだし」
残ってるつか…………まぁ、それは確かに俺もよく分からん。足のばねは身体が足の使い方を覚えてるかもしれんが、柔軟性は……昔っから身体が柔らかかったしのぅ。
「それじゃもともとってこと? 皮下脂肪が邪魔してないからのようにも見えるけど」
………………ま、まぁな……。それも一理はあるかも知れんが。あと握力は、昔はそれほどなかったんだけどな。
「昔ってどのくらい?」
少なくとも小学校のころは並以下だった。中学校のころは測ってなかったから……。
「中学校時代を振り返っても、とくに何も鍛えていたという事実はないしね」
う~む…………やっぱり、アレだろうか?
「アレ?」
ゲーム。コントローラ上で毎日毎日ボタン連打とかしまくってたし。
「………………………………関係なさそうだけど…………」
そうかのぅ……? 中学校のころはそれこそ毎日やっていたからな。次第に握力、つか指力が鍛えられていたとか……。
「ないない」
うぬぅ…………。スポーツ科学科に論文でも提出すれば……。
「…………いや、そんなくだらないものを書いても…………。『現代のゲームと握力の関係』とか?」
データ取るのに苦労しそうだな…………。認められたら面白いけど。
「ん~…………別に握力はとんとんと伸びてきていただけじゃない? ほら、小学校のころは計測違いだったとか」
む…………。それは……確かに否定できんな……。一回か二回くらいしかやってなかったかと。
「貴方も今日の握力測定で、握りにくいとかいって初めは40kgをちょっと越えたくらいだったでしょ。持ちにくい状態で計測すれば、そんなものよ」
ぬぅ…………。結局はその結論に至るのかのぅ。
「ゲームと握力を結び付けるよりは、まだ現実味があると思うけど…………」
……つか、なんか今日はやけに書いてしまったな……。時間もそろそろ1時間を回ろうとしてる。
「それじゃ、幕引きにしましょうか」
うむ。ではでは、今日はこの辺で。
「またね」
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