実を言うと、週間で最も時間を取れそうな日と言うのは水曜日なんです。
それは何故か。
なにせ連続2時間体育+LHRという授業の大半が適度にだらけつつまったり過ごせるからです。
まぁ……最近はマラソン大会のため、その練習が専らですけど……。走るのは苦手なんですけどねぇ。
なんて愚痴は置いといて。
半年くらい久しぶりに、連日本屋に立ち寄ってました。第一志望大学も決まり、その大学の過去問題集を探すのも一つの目的でしたが、どっちかってーと週末連続模試による憂さ晴らしって意味合いのほうが強かったんですけどね。
だいたい本屋に行くと3時間の立ち読みは当たり前。もう図書館と間違えているんじゃないか、と本屋の店員さんに勘違いまっしぐらで疑われそうな勢いで過ごします。
しかしその勘違いはあながち外れとも言い難い。(笑)
「迷惑千万な客だなオイ」
む、ギルか……。でもだいたい店を出るときには、何か本を買っていくのだから頭越しに否定もできないだろ。
「あくどい…………」
どうせ漫画だかなんだかはカバーかかって読めない+漫画ほとんど読まなくなったし、買うには高いが読む価値というか興味のある実用書等を読むほうが多いけどな。
以前六法全書を立ち読みしようとして、そのあまりの大きさに手で持ちきれず挫折したという話をしたが、今回はなんかその六法全書のミニ版みたいなものを見つけたのだ。
「へぇ…………法律に興味があるなんて、意外だけど」
う~む……まぁ影響を受けたのが『カエレ! ~招かれざる厨房たちへ~』を見ていてのことなんだが。
ある種の人たちの思考ってのはよく分からんから、突然自分の身が危うくなるということも十分あるのだ、と納得させられたね。全然現実感がないんだけど。
必須――とは言わんが、多少なりとも知識をもっておくべき。
「それでそれを見ていたってのか」
うむ。なんつーか辞書みたいな細かさだったけど……。今はそれで時間を潰すわけにはいかんので、日本国憲法前文とかだけさらっと読み流したのだが。
でもやっぱり六法全書は手でもてないほどの大きさでないとなんか実感できない。それをもってると、なんか一種のステータスのように感じるのは俺だけだろーか?
「ちと病的な気がするんだが……」
だまらっしゃぃ。
ま、六法全書についてはそのへんにして、次の本を読み漁ることにしたのだ。だいたいにおいて、資格試験やら趣味やらの本を覗く事が多いのぅ。
そこで見つけた表題。『なぜ美人ばかり得をするのか』
「…………はぁ……?」
う~む……俺もよく分からんのだが……。見つけた瞬間、えもいわれぬ感情が無性に『読みてぇ!』と語りかけてきた。
「なんでそんなのに興味を持つのかが謎なんだが…………。何かあったのか?」
いや、別に何もないけど……。
とりあえず手にとって見て目次を開くと、そもそも美人とはなんなのか、本当に美人は得をしているのか、とかなんとか。
女性に限らず男性にも考察を加えているのが面白いのぅ、と目に付いた小見出しの頁をぱらぱらと。
「なんの役に立つのか知らんが…………」
俺も最初から『これは役に立つかも』とか思って読み出したんじゃないけどな。結果的に、小説やらなんやらでキャラを描写するときに役に立ちそうだと思った。
男性が好む女性の顔、女性が好む男性の顔、といろいろ統計を取って科学的に検証していくわけだが、結論から言えば、男性的過ぎる顔は嫌われるらしい。
「男性的過ぎる…………? ってどういうことだ?」
統計の結果、男性が最も好む女性の顔というのは顎がほっそりとしていて目が大きい、いわゆる子供っぽい顔。
女性が最も好む男性の顔というのは女性的な雰囲気を持つ、いわゆる女顔。
そして男性女性とも両方が嫌った顔というのは、男性的な特徴が強調されている顔。
これは成長の過程での性ホルモンバランスによるものらしいが、男性ホルモンは顎のえらを張り出させ、鼻を大きくして相対的に目を小さくする。女性ホルモンはその成長を抑制する。
だから女性も更なる加齢とともに男性ホルモンの影響で顎のえらが張り、鼻が大きくなって男っぽい顔つきになる。男性よりは、幾分遅いが。
このことから、女性ホルモンが多いほど魅力的な顔になりやすい、ということが結論付けられるのだ。
「なるほどねぇ…………男性的過ぎるってのは、男性ホルモンの割合が多いということか」
うむ、女性は男性ホルモンの割合が最も低い人が好まれやすいと言うことだな。男性の場合は勿論男性ホルモンの割合が大きくなるが、女性ホルモンの割合が高いと好まれやすいということだ。
本能的に、人間は子供の顔をいとおしく思うらしい。だから女性ホルモンの割合が高い場合になる、子供っぽい顔を好む人が多いというわけだが、
ここからさらに女性の場合、男性の場合と話が複雑化していくので、とてもじゃないが説明し切れん。
「ほぅ………………まぁ説明しきっしまったら、それはそれで本が売れなくなるからいかんともしがたいが」
つか、結構公の場に公開するには難しいものもあるけどな。そのまま堅い表現で書いたら問題なさそうだけど、噛み砕いて書くと猥褻物陳列罪で危うし。
「…………それはまずいねぇ」
うむ……。だいたいそんなところで興味を失ってしまったが。そのころには、いい加減2kgはありそうな我が鞄を背負っているのが辛くて。
「一旦家に帰ってからくればいいのに…………」
一度家に帰ると、外に出たくなくなるモヤシッこ心理ではないか。寒いし。
それでも空想科学読本を読みふける俺。しかし、このシリーズはかなり読み込んでいるのだが、ところどころにツボを押さえた笑いどころがあってのぅ。立ち読みしながらでも吹き出してしまうことしばしば。
真面目な実用書類コーナーで、3時間以上も何かを読みふける鞄を背負った学生が、口に手を当てながらクスクス笑っている…………
とかなんとか思うと、すっげぇ怪しいな俺。
「今ごろ気づいたのか」
…………なぁ……ブン殴っていいか……?
「いかんに決まっているだろう」
くそぅ…………公共の場でなければ、即座にはったおすところなのに……。
親にもいわれたのだが、『本を読みながらニヤニヤするのはキミが悪い』……。
けど、いかんのか!? 面白い本を読んで笑っちゃいかんのか!!?
ドイツもこいつも『不気味』『薄気味悪い』『狂科学者』『おめでとう』とか言いやがって!
なんだよ『おめでとう』って!?
俺の頭に『おめでとう』とか抜かしたタワケども、おまいらは本当に何一つやましいと見られそうな行動をとったことがないというのか!!?
「なに興奮してるんだお前は…………」
ないのか!? え!? え、ないの!? え、うん、あ、そうなの…………。
「バカはお前か」
やかまし。
とりあえず、鼻の頭をかくふりとかあくびをするふりとかで誤魔化す。
「…………そういうことじゃねぇだろー…………」
うむ、家族は誤魔化せなかった。さすがに。
「………………あ、そう」
けどやっぱり旗から見ると不気味な行動ってけっこうあるよなぁ……。深夜徘徊なんていい例だろ。本人はなんのつもりもないけど、他人から見れば不気味にしか見えんからな。
結局世間に流されて生きるしかないとゆー事実が儚げ。
誰か認めてやってくれー。
「かといって本屋で立ち読みしているヤツがにやけていたら、さすがに怖いと思うぞ」
……まぁ、隣のヤツがいきなりクスクス笑い出したら俺も異様に思うけどな。
俺の場合ははっきり顔には出さん。
「それもそれでどうかと思うが……」
むぅ…………しかし、そろそろ時間切れだ。1時間半も使ってしまったし。
明日も小テストが立てこんでいるのだが、勉強はさすがに面倒。
「…………受験も怪しいなオイ」
う~む……なるようになるだけだなぁ……。
一応冬休みに、現地へいってみてどんなものかは見てくるつもりだ。九州だからちと遠い。
「去年も九州へは行っただろうに」
いやそりゃいったけど某大学まで見てなかったし。横目にはチラッと眺めた記憶あるけどな。
あぁ……そうなると滞在時間50分だった阿蘇山にもう一度行きたいのぅ……。
「旅行じゃないだろうが……」
誰がそんなのを信じると?
「…………いやお前が言ってしまったらミもフタもないんだが……」
っと、そろそろマジでやばいな……。日付が変わってしまった。
ではでは、今日はこの辺で~。
「次があることを祈っとけ」
大きなお世話じゃボケェ!(涙)
Comment