Phantasy Garden

描き方、なんて一括りでいってもそれこそ線の書き方、光源や陰影処理、彩色まで無数に違いがあるわけですが。まぁ敢えていうならば、絵の雰囲気と申しましょうか、作家の個性ともいうアレです。言葉でいうと凄く難しいから、なんとなく直感で。それでその個性というのもある程度区分けができるわけですよ。耳にする言葉でいえば、ジャンルみたいな。ジャンルはさらに細かい区分にも使いますけどね。写実的なものとデフォルメされたものと、それくらいの大雑把なジャンルです。

俺はどっちかというと写実的なほうが好きです。ギャラリーにはデフォルメされたものの方が多いですが、単純に画力がないだけです。元々鳥を描くのが好きで、この世界に踏み込んだようなものですし。今は幻想動物やらイルカやらが中心ですけど。で、今回の暑中見舞いの原画を描いてみたのですが、やはり納得いかず。思うようなものに仕上がらないので、ちょっと原因を考えてみることにします。画力がヘボという結論は無意味なので、現在の画力で描ける自分の納得する範囲の絵画という物を考察してみます。

作成手順を考えてみます。今までは下書き→スキャン→線画作成→着色→背景作成→完成みたいな手順でしたが、これだと超非効率な上、狙いどおりの効果が期待できないというのは経験済み。早い話が性に合わない。下書き以上のものは作れない、という名言どおりPC上での作業を増やすのは修正が簡単な分、作成は困難です。あと画力がないと、線画などはどうしてもデジタルチックなタッチが残ってしまい、気に入りません。

昔から割と落書きをしていたせいか、やはり手にもって紙に作業をするほうがいいです。楽とか楽じゃないとかではなく、雰囲気が自分好みに仕上がります。面倒なことは確かですけど、どうやら陰影処理や背景の書き込みまでしていたほうが俺の性に合うようです。あとは着色を残すのみ、みたいな感じで。だから今度は実験的に下書き→線画・背景作成→鉛筆処理→スキャン→着色でやってみようと思います。手元になんか数冊ものCG製作ガイドなるものがあるのですが、いくつか参考になる作家さんもいらっしゃいますし。

まぁこの話の結論としては、下書きからやり直すから暑中見舞いは残暑見舞いになる確率98%というわけで〆。

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