『丑三つ時って神秘的』
長い人生の間、気が滅入ってどうしようもない時ってありませんか。何をするにしてもやる気が出ない、身体を動かすのがだるい、生きていることさえ面倒だ、みたいな所謂『腐った人間』状態になることがしばしばあるんですけど、こうなるともうホントダメです。人生のすべてを悲観的に考えてしまう、ネガティブ思考万歳な状態。腐敗臭が漂っていそうな感じ。
私の場合はそれが周期的に訪れることが多い(およそ2~3週間に1度くらいのペース。腐敗期間はまちまち)ので、なんとなく『あ~、そろそろダメっぽくなりそう』みたいな雰囲気を感じるときがあるんですよ。きっかけは『自分は一体なんなのか』とかいった哲学的命題を考え始めだしたとき。アルコールが入るとほぼ100%の確率でネガティブになるのは、実はこのせいなんじゃないかとか思ってます。哲学は疑問に始まり疑問を繰り返していくものですから、その疑問に苛まされている期間が腐敗期間に等しいというわけでして。要するに、その疑問に囚われて他の作業が一切手をつけられなくなってしまう、といった感じですね。
私の場合、これを解決するには、今のところ時間が過ぎてその疑問自体を忘れてしまうくらいしか方法がありません。ただ疑問そのものが解決しているわけではないので、何かの拍子にふっと思い出してしまうんですよ。それが周期的に訪れる原因の一つではないかと思うんですが、そもそも解答が出るような疑問でないことのほうがほとんど。そんなわけで、この腐敗期間は個人的に物凄く辛い期間なのです。
しかし、ただ時間が過ぎるのを待つのは辛いだけですので、何かしら気分転換をしようと考えるんです。腐敗度が高くなるとその気分転換さえやりたくなくなってしまいますが。私の場合は、夜の散歩が結構リフレッシュ度が高めです。
冒頭の一文も、私が散歩を最も多くする時間帯なわけでして。午前二時ごろに近くの史跡や自然公園などを巡り歩くんですが、じっと立ち止まってその静謐な雰囲気に身をゆだねるのが最高なんです。虫たちの奏でる音や風が吹き抜けて木の葉を散らす音など、普段は人間の騒音がやかましくて聞こえない音にじっと耳を傾けるんですよ。そうすると、不思議と自分の悩みがちっぽけに思えて活力が湧いてくるんです。創作に行き詰ったときとかも、切り株の上にぼけ~っと鎮座していたり。小雨が降っているときは、実は最高の散歩日和だと思ってます。そうするだけで生きている充実感を得られんですから、自然って偉大ですね。
何かに行き詰ったとき、人生を息苦しく感じたとき、上手にリフレッシュしてますか。
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