先月の末にDLが始まったOpenOffice2.0ですが、実際にWindows版、Linux版とインストールして使ってみました。主にCalcとWriterを使ってみてますが、なかなか使い勝手がよさげです。OpenOfficeは1.xの時から割と使ってますけど、個人的にはあんまり不満はないです。唯一の不満といえば、化学計算のグラフ作成時と統計を取る際の機能がMSOfficeよりも若干劣っていたりするところでしょうか。誤差インジケータなどを表示できるのは良いんですが、近似曲線の条件付けが少なかったり、原点を通る・通らない回帰直線の設定など、MSOfficeじゃないとできないというのは少し困りますね。けど、Writerについては文句のないところですし、MSOffice形式のファイルとの互換性やインターフェースの互換性、使用感は1.xの時よりも数段良くなっているように感じます。普段の使用に関してはほぼ問題ないといったところです。
まぁCalcに関して、個人用途でのマクロ使用はあんまりなさそうですから私用にはいいんでしょうけど、仕事用としてどうかと問われたときにはすぐには肯定しづらいところなんでしょうねぇ。Writerも私用ならOK、という感じではありますし。フォントやレイアウトの乱れとかいった程度は修正可能ですから。
それから、2.0から採用された標準フォーマットであるOpenDocumentですが、今後はこのフォーマットがどの程度広まるかでOpenOfficeの運命が決まるといってもおかしくないのではないでしょうか。一太郎でもOpenDocumentに対応(slashdot.jp)ということですし、風向きとしては悪くないと思いますけど。ただ、MSOfficeがこれに対応するとは考えにくいですね。自社のシェアを下げるという首を絞めかねない行動ですし。やむなく対応するなんていうことがあれば、OpenOfficeとしては望外のことかと。個人的には広く使われるフォーマットはオープンソースであって欲しいと思ってますが。
LinuxとWindowsを併用する身としてはこういったクロスプラットフォームなアプリがあると便利です。なんとかFirefox並にMSの牙城を崩していって欲しいですねぇ。
Comment