最近、小型静音省電力なサーバに興味がある。今うちにあるサーバは、自作したメインPCの余剰パーツを寄せ集めて作ったもんだから音が結構やかましい。就寝時には耳につく程度といえばだいたい大きさも分かるだろう。性能的にも問題がでてきているし、この機会に家庭向けサーバを一新してみようかと思う。久々のハードウェア関連の話。
で、俺が求める小型静音省電力サーバのスペックを書き下してみる。
- 小型:mini-ITXを使って、縦置きA4サイズくらいまでに抑えたい。
- 静音:完全無音ファンレス。ACアダプタ、HDDレス、CPUファンレス、ケースファンレス。
- 省電力:低発熱で性能そこそこのCPU。同時にCPUファンレスにも対応。
- その他:外付けHDDがベースストレージ。ルータ機能のためデュアルLAN必須。
外せない要件はこの辺り。外付けHDDはUSB2.0もいいけど、IEEE1394も拡張性としては良い。LANはできれば1000Base-Tのギガビット環境が欲しい。他、HDDレスにはCF→IDE変換アダプタを利用して、CFカードにシステムをインストールする。大容量CFカードもお手頃な値段になってきているし、2GBあれば今のLinuxサーバを移行するのも簡単。今でさえ、旧時代の2GBのHDDでLinuxやってるしな。
CF→IDE変換アダプタにはAREAの龍シリーズを使おうかと。HDDレスのために、ベアボーンは選択肢から外れる。HDDだけつけないオプションとかもあるかもしれないが、他の要件を満たしつつHDDだけオプションなベアボーンはそうそう無い。コストも考えて自作した方がよさげ。
mini-ITXにはVIAのEPIAシリーズが候補に挙がっているところ。VIAは小型かつ省電力が売りで、CPUファンレス、ACアダプタなサーバを自作するには最適。オンボードでほとんど基本機能は賄えるし、サーバ用途にはかなり扱いやすいのが良い。
問題はデュアルLANとケース。デュアルLANかつ1000Base-Tという性能を求めると、たいていファンレスという条件を侵してしまうのが痛い。EPIAシリーズにも一応オンボードデュアルLANタイプのマザーボードがあるが、100Mbpsまでというのが躊躇させる。1Gbps対応のデュアルLANでファンレスなマザーボードはあるんだろうか? ないにしてもPCIスロットが一基あるのでそれを使えばなんとかなるが、今度はケースがPCIスロットの拡張に耐えない場合がある。mini-ITXの場合、小型化のためにPCIスロットに対応しない場合が多々あるからだ。ファンレスかつPCIスロット対応ケースを見つけるのもなかなか困難を極める。
ともかく、VIAのEPIAシリーズとCF変換アダプタの組み合わせで、mini-ITX・CPUファンレス・HDDレス・ACアダプタな省電力サーバまではいけそうだ。あとは拡張性とギガビットデュアルLANに対応できるかどうかが鍵になりそう。
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