まぁ、ある意味当たり前といえば当たり前なんですけど、〆切前ってのはすっげぇ忙しいんです。どの分野でも、〆切という言葉が存在する業界というのはそういうもんでしょうね。ただ、それがどれくらい忙しいのか、というのはそういった〆切という言葉がない業界で生きている人たちにとっては実に分かりづらい。だって体験したことがないんだから。逆に言えば、〆切という言葉のある業界で生きている人たちには、例え分野が異なってもある種の仲間意識が生まれたりします。そういった相互理解がなくて、人間関係が壊れてしまったりすることも少ないとはいえませぬ。
閑話休題。その〆切なんですけど、個人的な体感から言わせて貰えば「時間の勘定が時単位・分単位になる」というくらいが〆切に追われる感覚なんじゃないかと。「あと何時間で仕上げれば間に合う」とか「あと何分以内にコレを片づければOK」とか。その時間が日を跨っていたりもしますけどね。「〆切まであと60時間」みたいに、時単位でスケジュールが割り振られてしまう。
〆切のない日常に置いては、普通は日単位くらいがスケジュールの区切りになるかと思います。「レポートはあと3日で終わらせれば」なんていう〆切もありますけど、ぶっちゃけ日単位って凄い幅があると思うんですよ。そういうスケジュールの取り方をする人は、まだ日常生活に余裕があるはず。研究室に入る前の私もそうだったんですけど、日単位のスケジュールの中には「睡眠時間や食事の時間が含まれている」ことが前提にあって、その上で空いている時間に作業をこなすという。
これが時間単位になると、睡眠時間をまとまってとることなんかできず、そもそもスケジュールの組み込みの中にさえ入っていないこともあります。「あと24時間」というのは睡眠時間を含まずに作業が行われるのが前提、「あと一日」という〆切には睡眠時間が含まれた上での作業が前提、という風に。どこで睡眠を取るのかといえば、眠くなった時に「何分間だけ仮眠しよう」とかいった形になります。日時分秒の単位ヒエラルキーにおいて、スケジュールが日単位であれば睡眠は時単位、スケジュールが時単位であれば睡眠は分単位というように、睡眠時間はスケジュールに対し1階層下に位置するようです。食事時間なんかそもそも論外で、作業と平行して空いた時間に取るのが当然、ヘタすればほとんど何も食べないという選択肢も。
これが分単位で生活する人はどうなるんだろう、とかそれこそ恐怖と地獄が待っていそうな想像ができるわけですが、ぶっちゃけそこまで行くと本気で死ねると思う。
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