覚え書き用。Dell Studio Slim DesktopにFedora 10をインストールしたら、音が鳴らなかったというお話。
Studio DesktopにはIntel G45 Express チップセットが導入されているんだけど、そのうちのオンボードサウンドであるIntel Hidefinition Audio、略称HDAが、Fedora 10でうまく動かないんですわ。色々調べてみると、サウンドの部分はRealtek提供。Vineのようにカードそのものが認識されていないというわけではなく、サウンドデバイスのドライバがないというような感じ。しかしまぁ、いかにFedoraが新しいものを取り込むとはいえ、どうやらこのサウンドチップは新しすぎるのかはたまたそれ以外の理由か、ALSAから自動認識されない様子。なんとかしてドライバを組み込まねば、と試行錯誤してました。
# cat /proc/asound/cards 0 [Intel ]: HDA-Intel - HDA Intel HDA Intel at 0xfe8f8000 irq 22 1 [HDMI ]: HDA-Intel - HDA ATI HDMI HDA ATI HDMI at 0xfe9ec000 irq 17 # cat /proc/asound/card0/codec#0 | grep Codec Codec: Realtek ALC888
取り返しのつかないことにならないような範囲で色々試したのですが、どうもうまく行っていないか、当を得ない様子。仕方ないんで再インストールも辞さない覚悟の下、RealtekのダウンロードセンターからHDA+Linux用のドライバを入手。2009/03/06のアップデートで、ver 5.11。これを適当な場所にダウンロードし、解凍。中のReadMeを読むと、RedHatではinstallスクリプトを動かすだけらしい。Fedoraだからよかろと思うも、一応スクリプトをチェックし、書き換える内容を確認。/libとかを弄ったりするので、結構危ない作業になる。Ubuntuとか、別のディストリでは注意が必要。
一応書き加えておくと、makeが必要になるので各種開発ツールのインストールが必須の他、xmltoというコマンドがないよと怒られたので、ドライバインストール前にこれらのツールをインストールしておくこと。無事に書き換えが終了すれば、alsaconfで設定ツールが起動する。適宜設定(ALC888 Digital)し、最後にalsamixerで音量調整すればOK。
たぶんもうちょっと時間が経てばFedoraやUbuntuではこのドライバも取り込まれるんだろうけど、それまで我慢できない人向けのメモ。しかし、なしてFedoraの初期インストールされるALSAにはalsaconfが同梱されてないんだろうか……。
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