「無届けで自宅サーバーを運用していた」として逮捕?(slashdot.jp)
( ゜д゜) マジデ?
中国かどこか、ネットに制限のある国の話か?と思えば、そうではなく日本の話。概要はリンク先記事を見て貰うとして、罪状は電気通信事業法違反とのこと。どうやらネットゲームの中継サーバを立てたことが問題になるようなのですが、それだけだと中継そのものが悪いのか、ということになりかねないのでもうちょっと掘り下げてみる。
どうやら「事業」にあたるかどうか、が判定ラインなんだろうかね。第2種電気通信事業についての議論(sakaguch.com)を眺めると、自分の保有する設備の範囲内で金銭の授受がある場合は必要とのこと。1円でもお金を受け取る場合は事業になるらしい。広告収入がどうなるかというのもあり、届け出には郵送料以外はかからないから出しといた方がいいんじゃね?という結論に。そんなものでいいのだろうか? 詳しい話は総務省関東総合通信局(soumu.go.jp)を見た方が早いかも。
メールサーバやファイルサーバを個人的に立てるくらいなら届け出不要というのは分かったけど、自宅サーバでシェアウェア公開とかなると該当してしまうんではなかろうかコレ。今はもう我が自宅のサーバは専用ファイルサーバにしてしまったけど、WWWサーバを立てていた時に妙な気を起こしてシェアウェアを作ったりしなくて良かったぜ。そんなクオリティのあるモノを作る腕もないけど。
※追記※ シェアウェアのDL等々は「他人の通信を媒介」するわけじゃないので大丈夫っぽい。プロクシも通信の「加工」が入るのは平気だとか。上記事件の案件はゲートウェイサーバがひっかかったらしい。プロバイダみたいなことをするなってことか。
とにかく時代の進歩とその時の個人の最大可能な行動を考えると、法律に無知であるってのはIT業界において結構危険なことなのかもしれんね。昔だったら電気通信事業にひっかかるといえばアマチュア無線くらいのもんだったのに、インターネットという双方向メディアの発達が個人にも情報発信を可能にしてしまったんだから。自宅サーバくらいならちょっと学べば誰だってできるし、こういった知識は知らないとマズイ。中学くらいの義務教育で、身近な法律を学ぶ授業とか作ってもいいんじゃないか。
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