Googleで人の記憶は変質する——米心理学者が発表(www.itmedia.co.jp)
Googleそのものを引き合いに出しているわけではなく、インターネット検索という行動によって、インターネットで確認できる事柄の内容について人は記憶しなくなる、というもの。内容そのものを覚える代わりに、その内容を「どこ」で確認できるのかを記憶するようになる。実感としても、これは合ってるんじゃないかと思います。難しい本の内容は要約を覚えておいて、詳細を確認するのはその本そのものにあたるということを覚えておく、という手段を意識的に行いますし。記憶のリソース削減、という感じですね。
情報がネットにも実社会にも溢れる昨今、このように記憶の仕方を変えていくことで人間も対応しているんじゃないかと思います。一昔前に触れていた情報量と、現代で触れる情報量を比較するとおそらく段違いでしょう。その玉石混淆とした情報の中から、自分に必要なものを選んで取得する。ただし、その必要な情報自体も大幅に増えていくので、情報源の「ありか」を覚えておく。ある意味、生物学的な「適応」なのかもしれません。
昔は覚えていた実家の電話番号、今となっては全く覚えておらず。携帯電話のアドレス帳をみないと無理ぽ。電池切れしたときに公衆電話で実家に電話をかけられず、急速充電器を買いにいく、なんてことも。
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