京、10 PFLOPS を達成(slashdot.jp)
世間的にはものすっごく叩かれまくったイメージがある「京」ですけども、とりあえずの目標値(1京=10P FLOPS)を達成した模様。コメントにもありますけど、いかにしてコレを活用するか、というのが重要ですよね。最速マシンを作って終わり、だと困るわけで。
私の専攻分野である気象学では、数値モデルを使った実験が分野の一角を担っており、高精度実験を行うためには「京」でも足りない(実験対象に依りますけど)という現状があります。そんな理由もあって、個人的にはスパコン事業を絶やして欲しくないし、国内に世界最高水準のスパコンがあるのは有り難いと思ってます。あくまで一研究者として立場になりますが。
産業全体からみると、スパコン事業は今までの延長で伸びていくということにはならないでしょう。メモリとCPUの速度差は如何ともしがたいですし、電力が無限にあるわけでもないし。次世代のエクサスケール(1000P=1E FLOPS)に到達するには色々なブレイクスルーが必須ですが、はてさて。
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