私ゃ今までずっと、自宅に何らかのサーバを常時稼働させておいて、外部からそこにアクセスすることを想定した運用を行っておりました。が、Webサーバを外部委託にして数年が経ち、ついにアーカイブとしてのファイルスペースもクラウドにすることを決断いたしました。って何かが変わるわけでもないんですけど。
自宅サーバはおおよそ13~14年前くらいですかね、初めてRed hat Linuxをダウンロードして、Webサーバを作り出したのがきっかけだったかと思います。当時は無料のホームページ領域サービスでCGIを使った動的ページを作ることは制限されていることが多く、perlを使っていろいろチャットや掲示板を作りたい!と思ったのが自宅Webサーバの導入に至った理由だったはず。ISDNの時代に1週間くらいかけてLinuxのCDイメージを落としたのも今ではバカの所業ですな。目的のperlは、次第にphpになり、外部委託のWebサーバ上でいろいろ済ませられるようになったので、静音と電気代に圧迫された自宅Webサーバは数年でその役目を終えました。
その後、ファイルをネット経由で共有できるといろいろ便利だと知ったのが、だいたい研究室に所属し始めた頃。自分の私物PCの他に、研究用PCなるものができ、ブックマークやドキュメントを共有できるのがかなり便利だったんですよね。自宅サーバの主な使用用途がWebサーバからファイルサーバに変わり、そのうちファイル共有を主軸に置いたサーバを構築するようになりました。一時期はフラッシュメモリを使った小型Linuxサーバを作ったりもしましたが、既製品には結局、静音性や電力消費抑制性能で負けるので、自分でサーバを組むということもなくなりましたねぇ。一方でファイルを共有できる仕組みはだんだん一般的になり、今ではDropbox、Googleドライブ、OneDriveと複数のサービスを併用しながら、自宅のファイルサーバも使っていましたが、バックアップの手間や常時稼働という制約もあり、ついに有料クラウドアーカイブサービスに手を出すようになりました。以降、自宅のファイルサーバも停止する方向です。
契約してみたのはGoogleドライブの100GBサービス。月2ドル程度の安価なものなので、金欠で自宅サーバを作っていた学生時代はともかく、今となっては大した金額でもないですね。使い勝手は十分なほどに知っていますし、データを移動させてしまえばどこでも使えるのは本当に便利。今はパソコンだけでなく、スマホなどのポータブルデバイスでもファイル共有したりしますし。謹製ファイルサーバよりも既存のサービスのほうが、そのあたりの連携はかなり楽なんですよね。自宅にあったファイルも、整理すれば60GB程度。昔懐かしのデータもあったりしますが、今ではこの程度のデータサイズも大したもんでもありませんね。10年前は結構な大きさでしたけど、そこから進歩していないとでもいうべきか、取捨選択が上手くなったというべきか。もうちょっと整理して減らす予定ですが、まぁとりあえずGoogleドライブにぶっこんでおけとばかりに移動させてやりました。
これでまぁ、いきなりデータを紛失することもなくなりましたが、どこかに漏れる危険性が増したかもしれません。そこは異なるリスクのバランスをとるしかないので何とも言えませんが、個人的には紛失のほうがハイリスクととらえています。ますます世の中、ネットと切り離せない生活に没頭していっているようですが、自分はうまく使えているでしょうかねぇ。
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