『FFタクティクス』松野泰己✕『FFXIV』吉田直樹対談──もはやゲームに作家性は不要なのか? 企画者に求められるたったひとつの資質とは?(nicovideo.jp)
非常に興味深い記事。FFTは個人的に色々な意味で人生を変えたと言っても過言ではないくらい、エキサイティングなゲームでした。当時の自分には単純な勧善懲悪的ストーリーよりも、歴史に埋もれた主人公の秘話という語り口が刺さったというべきか。そんなFFTのプロデューサーである松野氏と、FF14をゼロから立て直した吉田氏の対談。FF14のほうはオンラインゲームなので全く触ってなかったのですが、FFTコラボがあるとかマジかよぉ!ってつい口にしてしまいました。あのBGMを聞きながら、松野氏をモデルにしたキャラが語るイヴァリースとか最高じゃねぇか。俄然興味沸いたんですけど、オンラインゲームかぁ……と二の足を踏んでいるところです。今はWoWsメインでやってるしね。
単純に松野氏や吉田氏が制作したゲームの裏話というだけでなく、ゲームプランナーとは、というのが垣間見える良い記事です。FFT制作当時の企画書が覗けたりしますがメチャ貴重ですやん。というかここまで企画段階で見えてたのね、というのが素直な感想でした。個人的にゲームを作ってみたい、ゲーム製作本のサンプルとかの細々としたゲームを作っては捨て、という感じの立場なんですが、本当にゲームを作るとなったら、こんな風にイメージを確立させることが大切なんですね。記事中ではビジョンを明らかにするという表現でしたが、そうか、企画段階でこんなに最終形が見えているなら、FFTのあのシステムの完成度が当時の他ゲームと段違いだったのも頷ける話ですわ。
タイトルにもあるゲームの作家性というのも、ソシャゲが普及した今ではあまり馴染まないのも理解できます。実際、RPGとかの作家性がふんだんに盛り込まれているであろうゲームは、最近全然触らなくなってしまったんですよね。小説を読むことはあっても、ゲームでクリアまで長時間かかるものは食指が動かない。時間的な余裕のなさからくるものと、今のゲームでそういった面で刺さってくるゲームが、ないことはないんでしょうが、昔ほどには感じないことが大きな原因でしょうか。経験の少なかった子供時代と比べれば、そりゃ今は感動が薄くなるのもしょうがない。だからゼロでもいい、とは決して思いませんが、重要度は低くなっているんでしょうね。
FFTの裏話要素もあり、ゲーム製作に関する小話あり、良記事でございました。
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