久しぶりに動画紹介以外のログ書き。といってもいつものスラドからのニュース紹介ですけども。
Google、ニューラルネットワークを用いた天気予報システムを開発中(srad.jp)
ニューラルネットワーク、という一般にはよく分かんない言葉よりは噛み砕いていうと、統計と機械学習で”力学的な予測を排除した”天気予報システムってことですかね。誤解を恐れずもっとぶっちゃければAIみたいなもん。やってることはシンプルで、現在の降水量を入力にしてこのブラックボックスに放り込めば、6時間先までの降水量予測が1km解像度で出力されるというシステムのようです。計算時間は10分程度。計算負荷が軽いから、時間方向には分単位での分解もできるのかな。そのあたりは元記事もちゃんと読んでないのでよく分かりませんが。
天気予報では、技術的にはずっと前から似たようなことしてるんですけどね、ニューラルネットワーク使って。ただ、気象庁的には「なぜそうなったのか?」という解説をつけられないブラックボックスではダメなので、丸ごと全部機械学習に任せるのは抵抗あるんだろうと思います。たぶん。ユーザとしては当たれば良い予報なんだから、技術的な部分はブラックボックスでもいいだろうし、たぶんGoogleも機械学習のアプリケーションとして天気予報があるだけで気象庁的な役割とかは二の次だと思う。そういう意味では、天気予報の技術革新が時代に追い付けなくなっているんだろうか、とも考えられるんかな。
個人的には機械学習による「経験と勘の自動化と精緻化」はアリだと思うんで、どんどんやってほしい。それで運動方程式を真面目に解かなくても予報が当たるんなら、予報としてはペイするでしょうし。気象学は予報中心の世界から変わるかもしれませんが、まぁそれも時代の趨勢ということで。
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