TOP500や「Graph500」など4つのスパコン性能指標で富岳が世界一を達成(srad.jp)
単純な演算性能を競うTOP500だけでなく、実用的な演算性能を競うGraph500や消費電力の少なさを競うGreen500も世界一。このあたりはARMをベースとした独自CPUの性能が大きいみたいですね。なぜわざわざ独自CPUにしたのか?という疑問に、分かりやすいコメントがあったので転載させてもらおう。
by kmra (33703) on 2020年06月24日 22時48分 (#3839747) 日記
スパコン一般の話も入っていますがこんなところが普通のCPUから強化されています
- 高い演算性能を出すために、浮動小数点演算のベクトル拡張が入っている(4オペランドFMA、プレディケーション付きとのこと)
- メモリレイテンシが大きいところでも高いメモリ帯域が出せるようにハードウェアプリフェッチとか、ベクトル長を大きくしているとか
- 複数CPU間で動作を同期するための時間を短縮するハードウェアバリア機構が入っているとか
- 故障検出やエラーリカバリ機能を強化して、スパコンとして沢山CPUを並べてもシステムとして成り立つようにしているとか
最近のスマホや任天堂SwitchもARMベースのCPUを採用しているし、Intelばっかりじゃないんだなーという感想。むしろPCくらいなのかIntelは。スパコン(HPC)向けのCPUもARMベースが基本となったら、PCもそのうちARMが主流になるんだろうか。その時Intelがどうするかだろうなー。
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